心電図波形の命名
それはデカルトから始まった
「我思う,ゆえに我あり」という言葉で有名なフランスの哲学者ルネ・デカルトですが,彼は優れた数学者でもありました。
といった数式の表記で,a, b, cを定数に,x, y, zを未知数に当てることを決めたのはこのデカルトです。
さて,数学においてデカルトが残した最大の功績が,中学数学で習う座標平面です。実はこれ,「デカルト平面」と呼ばれるものらしいですが,筆者も心電図を学び始めてから初めて知りました。そのデカルトが曲線を表記するために,円の中心をO(オー)として,円周上の点をしばしばそこからP,Q,R,……と当てていきました。そのために心電図の最初の波の名前はP波となり,そこからQ,R,S,Tと続くようになったようです(文献1)。心電図を発明したアイントーベンには数学的な素養があったみたいですね。
引用元: 医学書院/週刊医学界新聞(第2952号 2011年11月07日).


