ワーファリンとヘパリンの併用

投稿日: 2010/09/26. カテゴリー: Uncategorized |

血管の中で血の塊が出来てしまう病気は沢山あり、脳梗塞、心筋梗塞、肺梗塞など有名です。が脾臓や腎臓、腸も梗塞を起こします。これらの治療にはアスピリンとかワーファリン、ヘパリンと言った薬剤が使われます。非常におおざっぱですが、動脈血栓は血小板の作用が大きいので抗血小板薬であるアスピリンを使用します。静脈血栓は凝固因子の作用が大きいのでワーファリンやヘパリンを使用します。

また心房細動では、心房が統一なく収縮しているので心房内で血液の動きが少なくなり血栓ができますので抗血小板薬でなく、ワーファリンやヘパリンを使います。塞栓症という病気は心房細動があることが多いのでアスピリンはあまり使いません(たぶん)。

血栓と塞栓は区別して理解しておく必要があります。

さて、ワーファリンという飲み薬を飲み始めると、肝臓で作られる凝固因子というタンパク質が減ってきます。凝固因子によって二次止血(いったん血小板という糊みたいなのがくっついた穴をきちんと固める作業です)が完成します。よって血液が固まりにくくなるのですが、その作用が現れるまで4-5日かかります。また血液を固まらなくする物質もあって、最初にそれがなくなる(半減期が短い)ためにかえって血が固まりやすくなる場合もあります。

今日今から血の塊が出来ないようにしたい場合、ワーファリンだけでは駄目です。よってヘパリンという注射薬が必要となります。4-5日すればワーファリンが効いてきますので、ヘパリンをやめることが出来ます。

短期間の抗血栓作用でよければ、ワーファリンは必要なく、ヘパリンの注射だけ行えばよいです。手術後の静脈血栓予防にはワーファリンは必要ないという訳です。

ワーファリンをやめる時にはワーファリンがしばらく効いていますが、関係なくヘパリンを投与します。手術や内視鏡の直前まで抗血栓作用が必要だからです。ヘパリンは投与を中止すれば、数時間で作用が切れます。

引用元: ワーファリンとヘパリンを何故併用するのでしょう?:救急科専門医の独り言:So-netブログ.

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