ピペラシリンは予防に使わない
原則的に(例外はありますが)術前予防投与はSSI、創部の感染を予防するために用います。皮膚の上に乗っかっているブドウ球菌やレンサ球菌がターゲットです。
ピペラシリンは、緑膿菌を殺すのが取り柄の抗菌薬です。目指すところが間違ってる。
さて、例えば耳鼻科の患者さん。術後の合併症で一番多く、問題なのが肺炎です。何しろ嚥下の防御能ががた落ちです。本当に肺炎を起こしやすい。食道疾患のオペ後も多いです。
院内の肺炎で問題となるのは緑膿菌です。そのときの治療薬のオプションはできるだけ残しておきたい。でも、ピペラシリンなんて予防で使ってしまうとそのオプションをみすみす逃してしまいます。しかも、ピペラシリン耐性緑膿菌は同時にピペラシリン・タゾバクタム(ゾシン)耐性菌になります。ゾシンも使えなくなってしまう。
引用元: ピペラシリンは予防に使わない: 楽園はこちら側.


